リーン - 決定をできるだけ遅らせる。

リーン開発手法に、「決定をできるだけ遅らせる。」という項目がある。

これを実行、実感するのは難しいかと、考えていたのだが、今日私は、自分がまさしくその瞬間を体験した。実に良い経験をしたと思う。もちろん、実感できたのは、「決定を早くされた」からなのだが…

複数の企業がかかわるプロジェクトで、私は真中にいるのだが、仕様があいまいで、コアな部分の担当の企業が、まだ準備すらしていない段階だ。 それなのに、リーダが、「たぶん、こういった感じだよ」というので、他企業とのやり取りの仕様を決められてしまった。そのおかげで、現在アダプター的なクラスを作成して対応中だ。非常に非効率。

さらに悪いことに、「とりあえず、こんな感じで作って」というので開発している。正直、
仕様に「念のため、この機能もいれといて」などと、すべてあいまいで作成中だ。

しかも、ある程度仕様がかたまり、最初は必要ないのが確定してからも、「後で必要になるかもしれないから、その機能も実装して。」だそうだ。その機能はややこしく、実際工数が2倍に膨らむのだが、なんで必要になった時に入れようとしないのか。

あ、「ムダを排除する。」もあった。「ムダを排除しない。」だけど…
現在のプロジェクトは、久しぶりに、「こうやってプロジェクトを、失敗させてるんだなぁ。」と実感できる良い機会で、私的には、自分を振り返れてプラスにはなったのですが。

とりあえず、一度説明して理解してもらえなければ、ハイハイと受け入れて、早く終わらして次にいこうと思う。 もう、反面教師の勉強は十分堪能したので。

「文句ばっかりだなぁ」と聞こえてきそうですが、
きちんとプロジェクトに対しては、良いものを工数の60%くらいで作るつもりですよ。
一人開発者ですし気が楽です。

まぁ、この問題については、愚痴っぽくなってしまうので、口をふさぐことにするか。